人間力コラム

プレゼンで相手の心をつかむには    11. 11. 10

当社にはいろんな営業の方がみえます。
銀行の営業の方は事業を開始してからの長いお付き合いですが、担当者はほぼ3年ごとに変わりす。
不思議なもので、変わらぬお付き合い、提案内容、こちらからの相談事項も、それほど変わらないのに
担当者によってプライベートのことまで話し込む方と、必要最低限の話で終わってしまう方がいます。

皆さんもそうした経験はないでしょうか。
同じような話をしているのに、人によって話が弾んだり、弾まなかったり。
なぜこのような差が生まれてくるのでしょうか。
それは、人には好みがあるからです。
人は本能的に初対面の人に対しては警戒感を持ち、自分にとって安全か敵かという判断をします。
その時間、なんと15秒!
ここで一旦、敵(自分に合わない)と判断するとその印象を覆すのは難しいものになるのです。

プレゼンテーションも同じで、発表の場がプレゼンテーションではなく、相手と初めて会ったときからプレ
ゼンテーションの判断に影響を与える評価が始まっていることを忘れてはいけないのです。
通常プレゼンではいかに「上手く」「スマートに」「分かりやすく」行うかにフォーカスします。
確かにそれは重要な要素です。
しかし、第一印象の影響を考えるとプレゼンテーションの前段階で、相手からの評価が始まっている
ことを意識しなければなりません。

これは私の感覚的なものですが、プレゼンテーション評価の比率はプレゼン前のコミュニケーションと、
プレゼン本番の内容とでは3:7くらいではないかと感じています。
もちろん提案内容や発表の仕方が最も重視されるわけですが、相手は3割程度の期待値をもってプレ
ゼンを評価しているといってもよいと思います。
仮にプレゼンがコンペであったらこの3割は侮れません。プレゼン本番でよーいドンと走り始める段階で
すでにスタートの位置が違うわけですから!
では、スタートを優位なポジションに置くにはどうしたらよいかを次回解説していきましょう。