人間力コラム

プレゼンテーションの上達法とは    11. 9. 2

私の定番研修の1つに「プレゼンテーション研修」があります。
こうした研修を行うと多くの受講者は、相手を説得する「魔法の言葉」や緊張やあがりを抑える「呪文」を期待してきます。
特に私自身がもともと人前で話をすることが苦手で、あがり症であったため、研修冒頭の自己紹介でそんな話をしようものなら、きっと何か秘訣があると探るような眼差しを受けるのです。

では「魔法の言葉」や「呪文」はあるのか?
答えはずばり、あります。
受講者の前で「このような場合、こんな台詞が効果的ですよ」
なんていうと受講者は一斉にそれをメモします。
しかし、研修終了後にいざ実践の場でその言葉を使ってもあまり効果は期待できません。
その言葉を使うと効果があるといったじゃないですか!
そんなクレームがきそうな話ですが、プレゼンテーションは単なる言葉の羅列では全く効果がないのです。

プレゼンテーションを早く上達させたいと考えている方は共通して理想のプレゼン像を次のように描いている方が多いようです。

・ 人前であがらずに話が出来る
・ とっさに話を振られてもすらすらと持論が展開できる
・ どんな相手をも納得させられるような「魔法の言葉」を持っている

つまり、あがらずにすらすらと説得力のある話ができるのが理想のようです。
果たして、そうでしょうか?
プレゼンを受ける逆の立場から考えてみると、そうではないと思います。
受け手にとって問題や課題としていることに対して的確な提案をしてくれるかがプレゼンテーションの評価としては高いはずです。

そこで、プレゼンテーションの上達法ですが
魔法の言葉をたくさん覚えるよりも、コミュニケーションのセンスを磨き、たくさんしゃべってみるほうが大切です。
ビジネスはよくスポーツに例えられるようにプレゼンテーションもまさに同じ。
やり方やコツを学んだらそれをひたすら反復するのが上達法です。
実は私も一人で会議室にこもって、プレゼンのリハーサルを随分とやったものです。
鏡を置いたりして。。。
あまり人には見られたくない姿ですが、形を見栄えよくする上達法はこれがお勧めです。
次に重要なのがプレゼンテーションでいかにして相手の心をつかむか、というポイントがあります。
これはコミュニケーションスキルが求められます。
それについては、次回ご説明したいと思います。